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(2001/7/15 日)

ロダン

「ロダンと日本」展を愛知芸術文化センターでみてきました。ロダンはちょっとロマンチックすぎて抽象的なものの方が好きな私としては気がすすまなかったし、パリのロダン美術館にもいったのでいくこたあ、ないだろ、くらいに思っていたのですが、家人に誘われ言って正解でした。

 ロマネスクで図像学というとある作品に先行している作品から影響関係を見ていくのですが、それは当時の資料なんてほとんど残ってないですから、あくまで図像だけからしか判断できないわけです。近代作品ではその影響関係が文書でも残されていますから、その両方を考察できます。

 それで、日本の作品とロダンの作品への影響とその逆の関係などを実際に作品をならべて見せてくれてました。これは私のようにそうするのが当たり前にしている私にとってはとても楽しめるもので非常に充実した1時間をすごしました。この後ミュージカル「キャンディード」にいくことがなければあと30分はいたかな。

 ロマネスクの視点からみてもアダムとイブがあったりエジプトの影響などもあり楽しめました。ロマネスクが外来の図像を直接受け入れていた時期であれば、同じような感覚を近代の万国博物時代の作品にも求められます。ゴッホのタンギー爺さんなんかも浮世絵を背景にした作品を浮世絵とともに展示してありました。この作品はロダンが保有していたものです。

キャンディード

 佐渡 裕 指揮、宮本亜門 演出、石井一孝 主演

 バーンスタインのキャンディードを見てきました。物語はフランスの哲学者ヴォルテールの原作だそうで、これは当時の楽天主義、現在の状態が最善とする、への痛烈な皮肉がこめられた作品だそうです。楽天主義はライプニッツによるものだそうです。

 物語は弁証法的に楽天主義者パングロスの影響から出発したキャンディードがオランダ、パリ、スペイン、南アメリカのジャングル、ヴェニスと世界を移動しながら、悲観主義者としりあい、議論のうちに、「何はともあれ、私達の畑をたがやさなければなりません」とのこと。それはまちがいありません。しかし問題は哲学的な思索の結論のアナロジーと実際のビジネスで畑を耕すのってなんかちがう。これまで戦争にいってお金を稼いだり、していたのが畑をたがやせば経済面でうまくいくかというレベルの話がひっかかってくるのでちょっとおかしい。フランスって重商主義から重農主義へという移行ってこのころあったのかあしらん。というわけで筋書きではなんかなっとくいかない終り方。だって物語のはじめみたいに戦争がおこるわけだし。

 このような物語が作成された背景は赤狩りにバーンスタインとその友人が摘発されたその批判もあったそうです。

 音楽は場面が世界をまたいでいるだけあって、実に多彩なんですが、私はまだその多彩さをききとれていないようで、比較的単調にきこえます。アリアの時間が短いし、威勢のいい場面の曲がウエストサイドでみせたバーンスタインののりのよさがめだってしまって、どうも浮きあがってきません。それでも序曲はとても楽しめるようになってきました。パリでかこわれていたクネゴンデも泣かせてくれました(実際にはないてませんが)。スペインでの興業シーンも楽しめましたし、羊のシーンが面白かったかな。

 演奏は日本語でうまく訳されていて楽しめました。ギャグも盛り沢山で笑えました。オーケストラは4階席で聴いていたのでこまかいところは聴こえずBGMで残念。

 これでバーンスタインはウエストサイドストーリーも見ましたので後は交響曲を聴いてみましょうか(笑)

 現在は自宅で、バーンスタイン演奏のCDを聴きながら書いています。

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日記

10火 大学で打ち合わせ。結果として長くなってしまった。

12木 研究発表会 途中でぬけて職場でバクテリアスクリーニング。その後報告会の打ち上げに。二次会は喫茶店。

13金 職場で書類作成他。

14土 大学で21日の麻酔学会の発表学生さんのOHPの修正をあれこれ。もうなおさなくてもいいんだけどね。結局5時間もあれこれ話し込んでしまった。 

(2001/7/16 月)

リンク

 共同研究先の大学院生「やぶきん」さんのページ。日記、演劇・ミュージカル、読書、BBSなどがあります。リンクをたどると他にも大学院生さんがページをおいているようです。研究室のホームページはgeocityにありますね(汗)。

 大学院生だったころは10年近く前になってしまった。今では大学院時代を楽しんで下さいと言う言説を再生産するのみである。

 とはいえ語る主体には興味をもつ私。

 クーラによる体の冷えは気をつけましょう。

ラズモフスキー

 昨日ウィーンコンツェルトハウスの復刻盤を買ってきた。これはジュリアード80年のCDを気に入っているのでこのモダンでない部分の雰囲気はさらにさかのぼればいいかなとおもったのだけど、さかのぼりすぎじゃ。

 テンポはおそいしロマンチックにながれるところはそれ一色。最近の解釈はアルバンベルクカルテット、エマーソンカルテットをはじめとしてほとんど感傷的にならず明解な演奏を聴かせてくれるようだけど、それはそれですこしさびしい気もする。僕達は音楽と感情の関係を平文でかける語彙も、文章であらわせるほど音楽的感情も理解していないので自分の考えを伝達できなくてもどかしい。ともあれウィーンコンツェルトハウスの次はジュリアードカルテットでラズモフスキー。これが私のベストかな。

キャンディード

 一日たつとスクリプトの不満なところとかそういうのよりも全体的な雰囲気に引かれはじめておどろいている。帰ってきてからまたBGMにかけながら職場の書類をぱたぱたとすすめる。

 この物語の最後のシーンもうすこし長くしてもりあげればよかったのではないかな。それはともかく音楽的表情をもうすこし細かによみとっていきたくなった。

(2001/7/17 火)

今日は家人の誕生日なので仕事をとっとと終え、花を買い、たいのさしみを買い帰宅。しぎ焼きなす、とり肉じゃが、かぶの味噌汁、かゆをつくる。作っている時にケーキを買い忘れたことを思い出す。しまったこういうときでないとたべられないのに、ちっ。食べるとふとるからイベントしか食べないのであった。

 花は夏らしい黄色の花がたくさん使ってあるものにしました。

仕事では今日もすこし実験作業を。寒天を2セットひく。あしたはまいてもいいかな?菌の繁殖がはじまりめたところで休暇にはいるので来週までまつかな?

 土曜日は大学で打ち合わせが決まった。20日は名古屋港で花火だよ。22日は祖父の米寿のお祝。

BGM キャンディード(汗)、ラヴェル 夜のガスパール、ゴールドベルク/グールド

なにが出るかな?マックの新製品。CPUパワーアップだけはやって欲しいですね。

(2001/7/23 月)

日記

7/18-19 もはやほとんど記憶になし。Appleには期待外れ。G4 towerがはやくなるのは他社製品と比較してあたりまえ。G4 notebookもCPUはやくするくらいしなくちゃマックユーザー内での買い替え意欲もわかない。メガヘルツ神話はいえばいうほど空しくなる。Windowsユーザから見れば囲い込みをしているクローズドマシンに見かけオープンソースの劇遅OSXという鼻で笑われるところにいる。株価さがってあたりまえ。

7/20 午前中家で発表ポスター作り、大須でハードディスク購入IBM75G、ゆずきり、お好み焼き、たこ焼き、ボストン美術館、ミスタードーナツ、名古屋港花火でいかやき、みたらし、花火暴発3600発中3300発で中止。人ごみ。花火暴発は花火師2名の軽い怪我ですみほっとした。G4 towerにハードディスク設置、Mac OS9 & Xをインストール。しかし今はmac OS9のつかいやすさにあらためて満足しMacOSXはまた10.1 がでてから。MP3わりあてが45Gバイトできた嬉しい。音質を最高に設定した。

7/21 大学で大学院生Oさんと打ち合わせ。せっつきすぎで最近かわいそうだけどまだまだのばせそう。家人は歯医者で虫歯。鶴舞公園のはすがきれい。

7/22 祖父の米寿のおいわい。長生きで健康なのでなにより。かに、さしみなどごちそうだけど手は加えていない物ばかり。夕食はこんにゃくとにらししとうのぴりからいため、馬肉ハムのサラダをグリーンペッパーイタリアンドレッシングであえて。

 オータンのサンラザールの準備を再開。しかしあれこれやらないとまとまらないなあ。

7/23 学会のポスターづくり。めずらしくほかごとがはいらず。学生さん体調不良で飲みにいくのキャンセル。飲みにいくのは明日の予定。昨日大学院生S さんの発表はうまくいったようでなにより。質問が発展的な質問がかなり出てきたようで、このテーマは現在日本語と英語でまとめているところ。日本語は「麻酔と蘇生」誌です。

 放線菌の培地展開。

BGM ドルフィーOut there, Miles davis Ornithology 他、ブラームス オルガン曲集naxos。

米HPが分子エレクトロニクス技術の特許を取得

(2001/7/26 木)

今日は忙しかった。学会の準備は午後全くできず。来週いっぱい学会で留守なので、締め切りが必然的に今日になってしまったため。

 あとはプリンターを光沢紙モードで印刷するととてつもなくおそいので修正を含めるとひどく時間がかかってしまった。

 英語での練習もポスターをつくって一回した。もう2回やるつもりだったんだけど、タイトルとか印刷がずれててなおしてたの(汗)

ブラームスのオルガン曲には最晩年の絶筆をかざるにふさわしいとてつもない曲がある。op 122。曲に中心がないように聴こえる。音楽がこの雰囲気とこのオルガンの音色とピアノ程度でフォルテがでてこないような音の大きさがキャラクタライズしているくらいでひどく抽象的な曲で調性とかメロディとかそういう分析が、まさに曲の不思議さや偉大さを明らかにするためにだけであるような曲。

 CDはnaxosでRobert parkins。

 音楽がロマンチックであったりヒーリングであったり人間のある種の感情をあらわしていたりというそういう次元にはもはやない。まったく味わったことのないオリジナルな表現と私の感情がここにある。絶筆まぎわまでこのような曲を書いてしまう芸術家には恐れをいだいてしまう。

 この曲は11のコラール前奏曲だから宗教曲には違いないんだろうけど、そいう感じよりももっとずっと抽象的な、人によっては深いとかいうかもしれないけれど、私はその表現がすきではないので。たしかに後期のベートーベンをこえるというプレッシャーもあるんだろうけど、結局のところブラームスは見事にオリジナルだ。

 もうすこし私が音楽の教育をうけていればいろいろ書けるのだろうけど、今はこういうことしか書けない。

(2001/7/27 金)

生物物理の分科会で光生物にいってました。光収穫系関連の話題はあるようであまりなかった。もっと学生さんあおってポスターだせばよかった。Sさんもだせばよかったといっていたけどまったくそのとおり。あのネタこそ生物物理がにあうかも。

Oさんは無事英語を話しポスター発表でも自分で外人さんに答えようとしていたのでほっておいた(汗)。

懇親会で物理の先生と観測理論について話し合う。量子力学の波束の収縮と測定の関係はどうあるべきなのか?自然界は観測を自動的にしているのではないか?エントロピーはどういれたらいいのか、量子電磁力学の枠組みでエントロピーをどう定義するか、など。

世話役の先生方がポスターにきてくれたんんだけど、いきなし世間話(爆)。つかれてるんでしょうねえ。

外国の先生で話をしたかった先生にきいてもらったら、私のストーリーでまあ納得してくれた。これは来週の国際会議の夕方ホテルで論文にまとめるつもりです。すくなくともアウトラインとメインのところだけはかいておかなくては。来週の国際会議はなんと旅費の都合がつかなくて有給休暇でもちろん自腹。こういうことできるだけよしとしなくては。

 ところで最近テーマを高等植物も付け加えようかと思ってます。何ができるか考えます。というか何が問題か、というところですからね。もちろん京都議定書にからんで行政がどう動くか、それが企業にどう波及するかの分析からなのですが。

BGM ブラームス クラリネット五重奏/アルバンベルクカルテット、ドイツレクイエム。シューマンピアノカルテット。

 これらは宝といえるでしょう。ブラームスのクラリネット五重奏は聴いた感じヒーリングミュージックにもなるかもしれませんが、作りが複雑で何度聴いても新しい面が見つかります。

昨日の日記もアップしてあります。

(2001/7/29 日)

「千と千尋の神隠し」をみてきました。内容は宮崎はやお氏らしい内容でしたが前回の「もののけひめ」よりはかわっていたと思います。家人がファンなので毎回新作にいってますね。家人はテレビゲームもしていたらしくて、世間から見ると私の方がおたくに見えるようですが、私から見れば家人の方が、パソコン屋さんにいくと昔やったゲームの移植版におおさわぎしているのでオタクに見えます。私のコンピュータのおつきあいはインタネットで人と人との結びつきと情報交換がなければ、お仕事しかさわりませんでした。

 さて、「千と千尋の神隠し」はとても面白かったです。おすすめです。皮肉な内容が私好みでもあります。実際キャラクターには日本の産業と消費社会文明への痛烈な皮肉がこめてありますが、物語全体はそれを昔の日本にはそれがあったという、皮肉ではなくオブラートでくるんで、重要なことに、今日の社会にうけいれられるように作ってあります。キャラクターとして批判しているものの中(大型映画館 複合レジャー産業 消費社会のローマ起源の形態)でこそ資金の回収がなりたち次回作が可能なわけですが、結果として寂しく感じます。ヘドロの川も、こはく川はもどらないし、もどしたいわけでもないし、欲望消費社会は欲望消費の場所から逃れることしかそこから自由になれません。魔法によらないもの=額に汗かく労働が描かれても、魔法の気安さ、経済原理からのがれるすべはありません。

 しかしこれだけ内容をつっこんでよくおもしろくまとめたものだと思います。まだまだ作り続けてほしいと思います。また次回作を見に行こう。

日記

 土曜日は後半はレチナールなどで光合成とははなれてしまったので帰宅して論文をかきはじめました。

 日曜日は家人がでかけたあとそのまま昨日の論文を書き続けました。それでいまのところ8ページ程かきました。ぶっとおしで夕方まで書いていたので頭がつかれました。

 後、実験とイントロを補足すればできあがりです。この内容は今回の発表データをもとにしています。下書きばかりかいてもしょうがないので8月は下書きを仕上げていきます。論文にしあげたいのでしばらく発表はやめます。といいつつことわれないんだよなあ。

独り言

 今のリアルワールドに不満をいだいて今うまくできなくてやる気をうしなって今何もできないのなら、将来だってうまくできません。将来うまくやるつもりなら、今うまくやって下さい。

あすから生物物理の本会議、京都です。私の興味はエンジニアリングが可能な生物原理です。ネタさがしにいってきます。かえったら東海高分子で西浦温泉へ。学会中に仕上げるつもりの論文用データもっていかなきゃ。

ロマネスク過去ログ編集しておきました。立派に2年継続しています。ありがとうございます。オータンのサンラザールは仕上がりませんでした(涙)

メール:romanesque@mac.com

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