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2009年05月28日

縮2 雪国

「縮」から「雪国」を読み始めて、結局、頭の中はそればかり。
今までユニクロ等のサイトをみるべくコンピューターに
向かっていたのが、帰宅後も朝のちょっとした時間も
「雪国」に

まさに行間を読む小説で、会話の背後での男女関係を想像するとなかなか
すごいです、というか好きに投影できるのでいいんでしょうけども、
ところどころに行為の進行を連想させる言葉がすこしだけはいっていて、
それが艶かしい。

男性にとっては現実逃避的な都合のよい話です。
最初に歌舞伎やらの話で心をつかんで、
温泉街にいってもその後は通ってくれるのですから。

最後に駒子に「あたしの気持ちわかる」と何度もつっこまれ、
「いい女」に泣き、煮詰まって、別れを予感し、
「あなたとはなれるのこわいわ」と言われ、

中年の私としては登場人物の島村そのもので、
しかも駒子との会話には3回目の訪問は逃げまくり。

3回目の逗留に前座で菊勇のエピソードがはいり、
あんた私のきもちわかる?
に、彼女の経済状態の説明、百姓の経済状態が
わかるちらしなどいれて、
あれこれわかるようになっています。

妾にしてほしかったのでしょうか、
それとも、踊りと三味線の師匠になるきっかけを。
そして島村を愛せる自前芸者でいること。
島村は「どうしてやることもできない」と。

葉子ではじまるのは映画の乱反射でいいのですが(すでにヌーベルバーグを予見?)
葉子を最後に火事で顔を実際にやかなくてもいいだろ、とは思いますが。

高校生のころの私と違って、駒子は実際には清潔でないこともわかるし、
一途な愛、といっても、芸者。恋愛営業とも言えます。
(男ちゃんといるし、静岡の男に追いかけられたそうだし)
駒子がこのましかったのは2回目の訪問までで、
3回目の訪問はまさに「いい女」。

天の河は牽牛と織女の悲劇とはもうしますが、
二人は一生懸命はたらいたら一年に一回会えるのであって、
島村は一生懸命働いてない、ので微妙に違うような。

でも、島村は当時もインテリだけど、戦時下だから無為徒食といわれますが、
今の世の中だったら立派なもんだと思いますけどね。

いくつかの短編を寄り合わせたというにしては細やかに感情の推移が書き込まれ
伏線もかきこまれ、しばらく楽しめそうです。

こういう小説は80年代までのフランス(ヨーロッパ)映画を思い出させますね。

接すれば接するほど味わい深いという。

投稿者 iida : 2009年05月28日 00:44

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