2004年05月09日
映画::マイノリティ・レポート
映画・マイノリティレポートをDVDで見た。
ご存知フィリップ・K・ディックの短編をふくらましたものらしい。
どういうふうにふくらましたかというと、ブレードランナー風。
もちろん、スピルバーグらしい仕掛けがいっぱい。
AIと同じような設定も多い。特に子供の語られ方。プールのシーン。
できは、、、、いい。すごくいい。
どういうふうにいいかというとスピルバーグの映画はヨハンシュトラウスのよさである。
そのときは皆が楽しめるが、そのとき限り。サリエリも同じ。
もちろんそういうことだって十分にむずかしいのだが。
大量にあり楽しませてくれるが、時間が経ち振り返ると残ってない。
「ブレードランナー」はブレードランナーもどきをたくさん生み出したそうが、この映画はそういうインパクトに欠ける。斬新な映像や雰囲気はない。マイノリティ・レポートもどきはうまれるだろうか?スピルバーク節はコピーされるとは思うが。
作品は見る人々に向けて作られる要素と作る人にしかわからない要素(作る人がまねしたくなる要素)が混在し、この両方が高め合ったものが歴史的に残ると言える。
ブレードランナーではレプリカントとハリソンフォードとの恋愛ものと考えると解釈はポジティブだが、小説ではダッチワイフとのやりきれない情交として描かれていた。私は中学生のころ原作をよみそのあまりに陰々滅々とした世界に辟易としたものだった。たしか、皆の意識をつなげて癒されるような機械もあったような気がしている。そんな映画がそれなりに明るくなり(?)再提示されたので驚いた。
まあ、ここら原作との違いは映画のプロデューサーの趣味ということで。原作と違うことには私は批判する気になれない。原作を擁護するなら原作だけ読めばいい。
マイノリティレポートの犯人はみはじて30分でわかる。これはスピルバーグの映画であるとともにミッションインポッシブルのトムクルーズの映画でもある。SFのテーマは未来は変えられるのか?といえるかもしれない。それが映画では、未来は変えられる!明るい未来を築こう、とばかりのアメリカンな感じになっていて実にイイ。前向きに生きれればそれにこしたことはないではないか(笑)
そう、みなさまも今日からみなさまの明るい未来をつくるべく努力しましょう。
投稿者 iida : 16:31 | コメント (0) | トラックバック
2004年05月04日
映画::Out of Africa
「愛と哀しみの果て」と日本語タイトルからして恋愛ものに焦点があってしまっているが、実際は恋愛ものでも文学的、詩的空想間と全編をつらぬくメランコリックさがすばらしかった。アフリカの映像。
昔見たのだがもう一度ずっとみたかった。いがいとレンタルにもおいてないし、売ってもなかったし、売っていたことが一度あったのだが、そのときは私がお金がなかった(笑)
主演はロバート・レッドフォード、メリルストリープ。
映像の美しさ、アフリカの美しさ、メリル・ストリープのわざと訛らせた感じの英語の朗読。
メランコリックな感情にモーツァルトのクラリネット緩徐楽章を組み合わせ、映像は果てしなく広い。
アフリカの開発が進んで行く様子、詩的な空想がそうもいかなくなっていく様子。
ポールボールズのシェルタリング・スカイも思い出す。
昨日見て、すっかり日常のストレスがどうでもいいことのように思えてきた。
このような大いなる物語はとてもではないがもっと皆に読んでもらえる研究論文を書きたい、というような感情。