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2009年06月19日

友よ

友よ、

ゴーギャン展にいってきた。
ゴーギャンはまさしくヨーロッパの絵画の伝統でタヒチでの
生活を描いたもの、といえるのがよくわかったよ。

「我々はどこからきて....」もちゃんとここに展示してあって、
堪能することができた。
描かれた時間はいつだろうか?
朝か?夕方か?青く薄暗いが背景は明るい。

ぱっと目に入る、リンゴをつかむ男はタンパンの中心にふさわしい。
中心がキリストであるよりは20世紀初頭ならば人間がふさわしい。
周囲の配置も実は教会のタンパンを意図して構図が作られているようだ。
右手には生まれたばかりの赤ちゃん、左には老人。

友よ、
僕はいくつもの絵画のはなつオーラ、探究心が伝わってきて、
すっかり美術を見直した。

この数年すっかり美術を見なくなり、興味も失っていたのだった。

たしかにゴーギャンはフランスでの生活に倦んでタヒチに行ったのかもしれない。
フランスという国はタヒチをめちゃくちゃにしたのかもしれない。
フランスの帝国主義の保証によってタヒチでは現地妻をめとったりして、
己の探求というよりは、フランスの栄光をタヒチを描くことによって
表しているのか、と思ってみる前はうんざりしていた。

友よ。
作品はできてしまったら、もう一人歩きを始める。
ゴーギャンの色彩は確かに南仏以南の日差しの強いところでないと、
強いデッサンはプリミティブな形態が似合うかもしれない。
こうして彼の絵画を並べていくと探求の様子がよくわかる、
集大成へとかりたてた渇望が伝わってきた。

子供達にも絵の要素を少しずつ話してみた。
伝わっただろうか。

友よ、君とまた語り合えたら。

投稿者 iida : 23:41