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2007年03月07日

ヴェルディ 椿姫

ヴェルディの椿姫は以前もテレビで見たことあるので、よくある恋愛オペラ、だと
思っていたのですが、この年になると、運命のようなものを自分の経験とともに
思い至るような感じでです。

主人公が病気の進行、そして最後、というのをみると不治の病に蝕まれた父の最後を思い出しますし、
運命とのあらがい、という意味では亡くなった友人を、
病気療養した家人の療養中の大変さ、と思い出させてくれます。
自分の子供ができてからは、そういったことがよりリアルに感じられるように思います。

椿姫の死の間際、カーニバルが部屋にやってきてヴィオレッタの化身がみこしに縛り付けられて
送られていく様子はまさにどうにもならない運命と人生の受け入れに他なりません。

こういう人間界の悲劇の必然性というのはアリストテレスのころから理論化されているということで
すので、運命のようなものに恐れおののく人間というのは古くからのテーマなのでしょう。

このような悲劇の強い表出は、人生を楽しもうとか、愛だとか、そういう一時がますます美しく
演出されなければいけません。

ヴエルディのオペラの椿姫の序曲はなんと美しく残酷に私たちを包むのでしょうか。

投稿者 iida : 2007年03月07日 22:36