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2003年07月02日

シェーンベルク

「ヤコブのはしご」という傑作がある。人生に迷ったことを実直かつエキセントリックに表現した曲である。その表現の振り幅は筆舌に尽くしがたい。音の高さの跳躍やリズムの目まぐるしい動きはすべて曲のもつ焦燥感の表現に現れている。

しかしながらこの曲が未完でもすごいのは迷いながらも信じることをするべきというオーラがあることである。

もっぱらこの曲はインバルの演奏で聞いている。聴けば聴く程しかけがほどこしてあったり表現の深みを味わうことができる。

こういう曲を聴く時やはりこちらも迷いがあるのだろうか?
迷いがあっても続けなければいけないというメッセージが欲しいから聴くのだろうか?
これらのことを省いたら価値のない陰気で凄惨な曲なのだろうか?

私にはよくわからない。ただ言えるのは時間をおいてまた聴きたくなるポジティブな感情がひきおこされ、まちがいなく美しい音からなっているということである。そしてある意味不幸なことに今でもまだ、新しい音楽であるということである。

投稿者 iida : 2003年07月02日 02:02

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