2月のご挨拶

2月に入ってようやく「冬らしさ」が感じられるようになりました。
日本各地では「大雪」のニュースがちらほら聞かれますが、今年の京都は
本当に雪が少ないです!!!
もちろん「京都」といっても府北部は例年の如く雪も多いのですが、私の
すむ「京都市」はちーっとも降りません。1度積もりましたが、それ以外は
雪が舞う程度で冬化粧を見ることはありません。

じゃあ、暖かいのかというとこれがまた寒い。
いっそ雪が降ってくれた方が気温も少し上がるのでしょうが「降るでー、
降るでー、ほんまに降るでー」と空が寒さをため込んでるんじゃないで
しょうか・・・。寒さには比較的強いTORIですが、今年はちょっと
辛いです。

話変わって関西の節分行事。
このあたりでは節分の日に「太巻きを一本黙って食べる」という習慣がある
ようです。初めて聞いたときにはびっくり!
かんぴょうがいまいち苦手な私は、いまだにこの習慣に倣ったことはありま
せんが、不思議な光景ですよね。何でそうするのか誰か教えて下さい。

それでは、皆様も読書は温かい格好で楽しんで下さいね。

      
2月吉日

1月のご挨拶

明けましておめでとうございます&寒中お見舞い申し上げます。
2000年になっていったい何日すぎてんだい!とツッコミが入りそう
ですが、ことしもなまくらなTORIにおつき合い下さい(^^;;;。

さあて、昨年末からどっちを向いても「2000年」「ミレニアム」の文字の
オンパレードですが、おーい21世紀は来年だぞー(笑)。
区切りのよい数字というのは、万国共通好まれるようですね。

しかし、TORIの2000年はいろんな意味で区切りの一年になりそう
です。仕事、プライベートその他もろもろ「さあ、ノストラダム騒動も
終わったことだし、いきまっせー」的な脳味噌と共に、あれこれ目白
押しの1年になる予定。

来年の今頃(あ、鬼が笑った)に、「いやあ上手いこと言ったわ」と笑っ
ていられるよう大切にしたい1年です。ま、マイペースにですが・・・。

みなさんにとっても良い1年となりますように(^^)。

                                    
1月吉日

『バトルロワイアル』   高見 広春 著   太田出版(2000/2/22)

某社のホラー小説大賞の最終選考に残りながらも選考委員から「不愉快」と
評され、また当時の小学生殺害事件も影響してか「社会的に好ましくない」
とくレッテルを貼られて落選した経緯を持つ問題作。
しかし、その衝撃度と力強い作品は口コミでミステリ評論関係者に広がり、
「世に出すべき!」と太田出版が刊行、たちまちベストセラーの仲間入り
という、この背景を見ただけで読みたくなっちゃう1冊です。

内容は1997年、帝国主義の道を歩んできた大東亜共和国(パラレルワー
ルドの日本ってやつです)。そこでは「プログラム」と呼ばれる先頭実験が
毎年全国の中学校3年生の50学級(任意に選抜)に課せられていた。
民族と国家の防衛を目的としたこのプログラムは、ある日突然その学級に
課せられ、一定区域内で「最後の一人」となるまで戦い続けるというもの。

「一人になる」という事は「一人の生存者となる」事を意味する・・・。
つまり先ほどまでクラスメイトだった人間と生き残りをかけて戦わなくては
ならないという事なのです。

主人公秋也とそのクラスメイトは楽しいはずの修学旅行の道中、バスの中か
ら拉致され目が覚めると「プログラム」の実行を言い渡され、やらざるを
得ない条件下・ルールの中、彼らの戦いはスタートします。
先ほどまで笑っていた親友が目の前で殺された秋也。親友が思いを寄せて
いた少女典子を守りながら、彼らは信じていたクラスメイトに対しての不信
怒り、悲しみ、恐怖を次々と体験することになります。

クラスメイトが次々と減っていく中、彼らはどうなるのか、そこで何を見る
のか、その結末には何が待っているのか?!

読後の感想。「あ、これ青春小説だなあ」
確かに見方によっては、中学生同士の殺戮が描かれているわけだし、ある種
ゲーム的な視点で書かれていたりするので「不謹慎だ!」と目くじらたてる
人の気もわからないではないのですが、不思議と悪意めいたものは感じない
し、友情に心温まる場面もあるし、ラストも力強いものでした。

前ページ2段組の666Pという厚みなのに、あっという間に読ませてしまう
スピード感も見事なものです。
2000年版の『このミステリがすごい!』の国内第4位というのもうなづけ
ます。これ、面白いです。

どうやら深作欣二監督が映画化(2001年公開予定)するようです。
第2の『ぼくらの七日間戦争』になるんじゃないかと私は予測しています。

『百億の昼と千億の夜』  光瀬 龍 著   早川書房(2000/2/2)

文庫本の初版が1973年ですが、日本SFの名作・傑作です(^^)。
何でまた今頃・・・って感じですが、先日書店で 萩尾 望都さんの
マンガの方を見つけて、「原作読みたいなあ」と思い立ち購入しました。

TORIが初めて本書と出会ったのは、確か高校の時。
どうなるんだー!とわくわくして読んだ覚えはあるのですが、あまりにも
広大な世界観に「うーん、なんだかわからんが、すごいな」と無理矢理
納得していたような気がします。

古代アテナの哲学者プラトン=おりなりえ、釈迦国の王子・太子=
シッタータ、戦いの美しき神・阿修羅王=あしゅらおうの3人が、大きな
力に押され導かれるように、生物の始まりの時代から滅亡へ向かう
未来への長い長い時間の中で、巨大な敵(?)に挑みます。

「我々は何故、破滅を迎えなくてはならないのか。何がそうさせるのか」
救世主・弥勒が言う「56億7千万年後に訪れる末法の世界」とは何か。

3人が時間を旅する中で、やがて「惑星開発委員会」に「アイ第3惑星に
試みたヘリオ・セス・ベータ型の開発」の命を与えた“シ”の存在が見え
隠れしてきます。
さて、“シ”とはいったい、彼らの敵なのでしょうか?それとも・・・?

SFですがとても哲学的で、読み応えは抜群!
私たち人間は、いったい誰の意思で生きているのでしょう?歴史が
破滅を繰り返すのは何故でしょう?あなたが見ている「現実」とは何?

そして、最後に3人が見たものとはいったい何だったのでしょう?

SF苦手な人はちょっと頭が痛くなるかな(笑)。
そんなあなたには、前出の 萩尾 望都 氏のマンガでビジュアル的
に楽しんでみて下さい(秋田文庫にて発売中)。
あ、エヴァンゲリオンなんかにはまった方にも楽しく読めるかもしれま
せんよ。だって、見たことありません?この題名(^^)。

『つかぬことをうかがいますが・・・』(2000/1/19)
ニュー・サイエンティスト編集部編/金子 浩(訳)     早川書房

日常のちょっとした「どうして?」。
例えば「コンビーフ缶は何故あんな形をしているの」「しゃっくりって
何の訳に立ってるの」「目にしみないタマネギの切り方は」などなど。
これまでもこういった謎解き本って沢山出ていますが、本書の特徴は
これらの問いに世界中の様々な人が応えていることなのです。

本書は週刊科学雑誌『ニュー・サイエンティスト』のコーナー「ラスト
ワード」に掲載されたQ&Aを厳選し、編集したもので、掲載された
質問に世界中の読者が郵便・FAX・インターネットを通じて、科学的
にユニークに応えています。
本書中に回答者の職業まではのせていませんが、科学者だけでなく
SF作家、博学の一般人(笑)などなど、バラエティーに富んでいる
とのことです。ユーモアたっぷりの回答もあり、笑えます。

さて、一つご紹介。TORIの周りではちょっとしたブーム(?)になりまし

FINISHED FILES ARE THE RE     
SULT OF YEARS OF SCIENTIF
IC STUFY COMBINED WITH
THE EXPERIENCE OF YEARS.

(完成した資料は、長年にわたる科学的研究に、豊かな経験を加味し
た成果です。)

さて、この文中に「F」はいくつ含まれているでしょうか?
実は、英語教育を受けた経験のある人の多くは、初め3つないしは
4つしか見つけられないはず(ちなみにTORIもまんまと3つ 笑)。
ちゃんと6つ見つけられた方は、校正職に就いてはいかがですが?

720円とちょっと割高感のある文庫本ですが、おすすめです。