『われ笑う、ゆえにわれあり』 土屋 憲二 著 文春文庫
以前からずっと読みたいと思っていたのに、書店にいくと必ず
書名も著者名も記憶からぶっとんでしまい、なかなか手に入れる
ことができなかった一冊。
書店で、じーっと眺めてたらきっと思い出すに違いない!と気合
を入れて探してみたところ、幸い平積みされていたのでようやく
見つけることができました。・・・なんで探せなかったのか(TT)。
著者は大学の哲学科の先生です。
哲学っていうと、何やら近寄りがたい雰囲気をかもしだしている
言葉ですが、本書を読めば印象が変わるかもしれません。
本書がどういう人にかかれたものか、をまったく隠して読んだと
すれば、きっと著者に「へりくつ大魔王!!」と毒づくかもしれま
せん(多分、笑いながら)。
ためしに、「哲学」という言葉を辞書でひいてみました。
てつ-がく【哲学】《Philosophiaの訳語で知を愛し求めること、
の意。》世界・人類・思想などの根本原理を深く追求する学問。
要するに、「何故?」「何なの?」「どういうこと?」の疑問を言葉
でもって説明づけまくろうということでしょうかね?
(※真剣に哲学を学ぶ方へ。TORIはまったくの素人ですので
間違っている!その理解は違う!ということを問いただされて
も全く返す知識はございません。何分素人の発言ですので
広い心でお許しください)
TORIが持つ「哲学」の印象は、「高度なへりくつ技術」といったと
ころです。
もちろん、人間の存在理由の本質を問う、まじめーなものが本来
のものなのでしょうが、「どう説明づければ」ということを学ぶ過程
で身に付ける方法が、「究極のへりくつ」を生み出す力になるので
はないでしょうか。
哲学に対してこんな印象をもったのも、すべて土屋氏のおかげ
です。本書の内容と雰囲気は冒頭の数ページからでも推測する
ことは可能です。
「私の人となりについていえば、容貌と性格と知能にはかなり
問題があるものの、しかしそれを覗けば、これといってとくに欠点
はないと言い切れる」 (わたしのプロフィール より)
「本書を買った人のなかには、例外的に、面白くないと感じる人が
いるかもしれないが、しかしその場合でも、面白くないということが
わかった、ということに意味があるのではなかろうか。」
「警告しておくが、まわし読みや、立ち読みをしても、幸せは訪れ
ないであろう(少なくとも著者には)。」 (以上、はじめに より)
どうでしょうか?土屋氏の「へりくつワールド」に何だかひかれ
はじめてきません?!
へりくつへりくつと連発しましたが、本書は立派な「哲学書」です。
TORIは「学生との対話」が一番のお気に入りです。
電車内では気をひきしめてお読みください。
にやにや・・・っとしてしまう個所も多数ありますので、周りの人に
気味悪がられる可能性も否定できません。
なんだか、私まで土屋氏の口調(文調?)がうつってきました。
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