『リボンの騎士』全2巻  手塚 治虫 著   講談社漫画文庫

そろそろマンガもいいかなーと思って、TORI’S ROOM初の
ご紹介。会社の人に貸してもらいました。あれ?!全2巻なの(笑)。

言わずと知れた手塚治虫氏の代表作のひとつ。
天使の「チンク」のいたずらで女の子と男の子の両方の心を持って
生まれてきた「サファイア」。
自分の息子に王位を継がせたい大公「ジェラルミン」とその部下「ナイロン」
の様々な陰謀などにも、勇敢でけなげで心やさしいサファイアと、周りの
素敵な人々の助けで最後にはハッピーエンド。
アニメーションで全部見た!という人も多いことでしょう。

原作をまともに読んだのは実は初めてでした。
おかげで新たな発見もいっぱい。

例えば、サファイアが誕生した時に周りが「王子の誕生でなくては」と初め
からウソをついてしまっていたのだと思っていたけれど、原作を読むと
元々王様や女王様は「王女でもいいではありませんか」と考えていたのに
お着きのじいや(?)がズーズー弁を使う人で、「王女さまだー」と言って
いるのに「王ズさまだー」としか聞こえなかったものだから、周りの人間が
「きっと王子に違いない!」と発表してしまったこと。

ああ、そこからサファイアの苦労が始まったとはねー。
いやー知らなかった(^^)。

ストーリーもさすが手塚治虫!
王族の失脚と再生、サファイアの恋愛などが軸となってはいますが
そこに、キリスト教観や女性の権利確立運動、神話などなどをからめてあり
当時子供向けに書かれたであろう作品なのに、深いです。
今、読んでも「面白い」と素直に言わせてしまうところはすごい。

「子供のために」とばかり意識せず「良いものを」と思って作られたものは
やはり万人に感動を与えるものですね。

絵もかわいらしくてすっきりしていて憎らしくて愛らしくて・・・。
すごく細かいところまで書き込んであるのに(ユーモアもたっぷり)、
ごちゃごちゃしていない。
決して擬音が多いわけでもなく、効果線も少ないのだけれど、全く見劣り
しません。本当に無駄がない!

『ブラックジャック』や『ブッダ』あたりを読んでいる人は多いですよね。
次は『リボンの騎士』、いかがでしょうか?
「テレビで見たもん!」と後回しにしているのかもしれませんが、原作は
なかなか新鮮ですよ。


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