『毒草を食べてみた』 植松 黎 著 文藝新書
毒草?トリカブトとか、毒キノコとかあのたぐい??食べた?!!
と一瞬びっくりさせられた題名でしたが、新書だしそんなわけはない(笑)。幼い頃、新興住宅都市に一戸建て住まいだったTORI家。
野原や畑、田んぼ、草むらと自然にはまだまだ恵まれていた当時、毎日
土まみれで遊んでいました。レンゲの蜜を吸ったり、蛇イチゴを食べて
みたり、草笛や笹舟作りなどなど植物は身近にあった遊び道具。うちの両親は「あれしちゃだめ。これはだめ」とまず言うことはなかった
のですが、唯一「あの木は折っちゃだめよ。それから万が木の汁や葉っぱを
ちぎったりしてしまったら、すぐに手を洗いなさい。」と強く注意する
木が庭に植えてありました。それが「キョウチクトウ」だったのです。必要な時にしか注意をしない両親だったので「きっとかぶれるんだ。毒だ」
と言いつけを守ったわけですが、それからうん十年、本書を読んでびびり
ました。ほんとに毒じゃん(涙)。心臓毒だってー。こわーーーー。本書はちょっとした「植物図鑑」みたいなものだと思って下さい。
「わあ、きれい」「蜜吸ってみよう」「バーベキューの串がわりにいい枝」
アウトドアブーム、自然とふれ合うことが素晴らしい!なんて言われる昨今
ですが、自然は時に私たちに対して厳しいもの。
何でもかんでも触ったり口にしたりするのではなく、ある程度の知識を
持った上で自然に感謝し敬意を払い「遊ばせてもらう」必要があります。
ほんの少し食物に混じっただけで死に結びつく植物って意外と多い。また普段の生活でも・・・・。
スイートピーや水仙やスズランや、クリスマスに好まれるポインセチアに
だって毒があるのを知ってますか?
スズランなんて、挿してあったコップの水をあやまって口にした女の子が
亡くなることだって事実あったようです。水溶性の毒ですって!毒をふくんだものは山奥ばかりではありません。ガーデニングを楽しむ人も
多いですから、お気をつけて・・・。たった690円+消費税でもしかすると自分の命を守れるかも知れません。
植物が大好きー!っていう気持ちのある方は同時に植物は怖いということも
知っておいてくださいね。
あ、言うまでもないが悪用するなんざもっての他ですから・・・。