『中国13億人の性』  劉 達臨 著   森田 靖郎 訳   講談社

またまた「帯にひかれて」本です(笑)。

題名の通り、現代の中国の「性文化」に関する調査記録です。中にもありましたが、「中国版キンゼイレポート」という感じですね。

中国の性に関する国としての対応と、実際の国民の考えていることってどんなんだろうなあ・・・という素朴な疑問から、手にとりましたが、まず、予想通り国としては「性に関しては厳しめ」かな?と初めは感じたんです。

「内容が非常に猥褻である」という理由から発禁となった恋愛小説や映画なども当然あるのですが、抜粋を見てみると「これが?」という内容。

でも、ちょっと考えてみると日本とたいしてかわらないんですよ。

やはり、そこには「文化としての性」「人間恋愛感情の根元に関わる性」「芸術としての性」・・・。

ヘアヌードなんて週刊誌でもばんばん出てるのに、海外の芸術性の高い写真集なんてのが「局部が目立つ」なんてしょーもない理由で発禁になったりで、その都度「誰が決めた誰が?!」とつっこんでしまうようなニュースも日本では決して少なくないですよね。

むしろ一度上映禁止になった映画が、国外からも高い評価を得て国内でも上映を望む声が高くなったから・・・ということで結局は上映に至った、なんてことがあるだけ案外日本より柔軟なのかな?

また、都市部と農村部、卒業学歴別男女のきめ細やかなグラフと一軒一軒回って調査したという事実に、とても感銘を受けてしまいました。

内容は「不倫を許せるか?」「現在のパートナーと性生活に満足しているか?」「レイプされた女性に同情するか?」といったことや、学生には「異性に触りたいと思うか?」「印象の強いラブシーンをみたときにどう思うか?」「マスターベーションの習慣は」などなど、非常に細かなところまでアンケート調査し、分析を非常にわかりやすくまとめています。

驚いたのは「不倫を許せるか?」に対して、非常に多くの人たちが何と「我慢する」と答えたこと。もちろん、年齢や居住区によって差はあるものの男女とも半数以上の人間がこう返答しているのです。

日本でやったらどうなるのかな。でも「我慢」人口、こんなに多くはないでしょうねえ・・・。

なかなか、手にとって「さあ購入だ!」ということはないとは思いますが大陸に興味のある方、図書館で見つけた方、こういった切り口の本も面白いモノですので、機会があれば是非是非!


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