『死国』 板東 眞砂子 著 角川文庫
ただいま映画で大ヒット上映中の原作です。
私は、「ホラーは文字の方が怖いはず!」と信じているのでよし!まずは文庫にもなったし読んでみるかーーーと遅ればせながら読了。
イラストレーターの比奈子は、東京の疲れた生活の気分転換も兼ねずっと放置していた実家の家屋の様子を見るため高知県の山間部「矢狗村」へ20年ぶりにやって来ます。
ここは、比奈子が小学校時代を過ごしたところ・・・。
殻に閉じこもった物静かな目立たぬ子供時代を過ごした比奈子の思いでは、親友だった莎代里との日々でしめられている。
色白で美しく大人にまったく媚びることのなかった彼女は、比奈子の憧れでもあった。
久しぶりの再会を少しばかり楽しみにしていた比奈子だったが、彼女は18年も前に他界していた。彼女の仏壇に手を合わせようかと、実家を訪ねた比奈子だったが莎代里の母、照子は不思議な事を言う。
「逆打ちゆうんわね、八十八カ所の最後の札所から、一番目の札所に逆回りでお参りして歩くことです。(中略)四国を死んだ者の歳の数だけ左向きに回るがや。ほいたら死んだ者を死の国から連れて帰ってこれる」
「私はね、比奈ちゃん。十五回、回ったがですよ。昨日で十五回目。 莎代里の死んだ時の歳の数だけ」
この日から比奈子は冷たく鋭い視線を感じ始めるのである・・・。
そんな中、莎代里と3人で仲の良かった初恋の男性文也と再会し、恋に落ちる比奈子。しかし、周囲で次第に奇妙な出来事が起こり始める。
本当に莎代里は帰ってきたのか?何故、不可思議な出来事が起こり始めたのか?そして、比奈子と文也の恋の結末は??
なんだか映画のCMだけ見ていると、とても怖い内容なんだろうな・・・
と思ってしまいますが、読み終えた感想を一言で表すと「せつない」。
怖いかなあ・・・、TORIは全然怖さを感じませんでしたけど。
あ、でも映画の方が怖いでしょうね。怖そうだもん、莎代里が・・・・・。