『塗り仏の宴 −宴の始末』 京極 夏彦 著 講談社
ご存じ!京極堂のシリーズ最新作です。
4月に出ていた『塗り仏の宴 −宴の支度』の解決編にあたる本書。
当初7月だの8月だのと言われていたのが遅れていましたので「いつになったら解決してくれるのーー」とやきもきしていたところにびっくりの登場でしたので、こんなところでも「京極様にくいぜ」と思わずほくそ笑んでしまいました。私は、9月18日ゲットです。
「支度」では、いくつもの短編が互いにちょっとずつ関わりながら「ああ、あれはどうなるの?関口クンもどうなっちゃうの?」と見事に謎だらけでポーンと放られてしまいました.
メインテーマ(?)は「洗脳」「後述催眠」といったところでしょうか。
京極氏の本はあの分厚さでも有名ですが、今まではどんなに長かろうとその本の最後の方では必ず「スッキリ」できたのに、今回は「どうするんだろう」とまるで私たちが憑き物に憑かれちゃった気分でした。
そして、「始末」。ああ、見事に始末してくれましたねえ。
ミステリにつき細かく紹介できないところが辛いのですが、消えてしまった村の謎、「尾国」とはいったい何者なのか?藍童子の正体は?
また、始末では京極堂の過去の姿もかいま見ることができましたね。
榎木津氏もあいかわらずの活躍でしたし、オールスター勢揃い(笑)。
京極 夏彦氏の作品を未読の方。是非この機会にお手に取って!!
「なんかあの分厚さに・・・」とためらっているのであれば、心配はご無用。何故かさらさらーっと読めてしまうのです。
しいて読みにくさをあげるなら、重いので仰向けに寝ながらは読みづらいことでしょうか?私も以前、顔面を強打しました。
どの作品も素晴らしいですし面白く読めるとは思いますが、全ての作品がそれ以前の作品と微妙にリンクしておりますので、シリーズ第1作の、『姑獲鳥(うぶめ)の夏』から順に読んでいくことをお勧めします。ページ数にも徐々になれることができますからね。
ところで、「始末」でひとつ気がかりが・・・。
関口君、とうとうほったらかしでしょうかね。ファンのひと怒ってそう。