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2005年10月08日

「物理学は越境する」

−ゲノムへの道−
和田昭允 著
岩波書店

を読みました。
恥ずかしながら、私ヒトゲノムの全解析を物理学者がいいだしたこととは知りませんでした。
ヒトゲノムプロジェクトが敗北した、というのはヒトゲノム解読寄与率6%に押された烙印ですが、ヒトゲノムのレースに5年は先行していたのにいかに落伍者になっていったのか、ヒューマン・フロンティア・サイエンス・プログラムなどでのゴワンズとの論争などを今更ながらに知りました。

DNAの相転移からゲノムを全部読もう!となったのはリーズナブルかもしれませんが、ほとんどの人はそういうこと研究としてスタートしていなかった時期に打ち出せたのはすばらしいことです。

また、Omic spaceという概念は強力で他分野の私にもアイデアがわきました。

この本、おすすめです。明快で、アイデアや示唆に富み、流れるような文章です。
私も他で行われていない研究をすべきだ、と認識できました。ただ、何をネタにしたらいいのかわからないのが凡人の悩ましいところ。

投稿者 iida : 2005年10月08日 23:05