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2003年10月23日

5−1.【管弦楽曲】

・「ウェーベルン管弦楽曲集」(LONDON POCL 1349 輸入盤 DECCA 444593-2)

OP1,OP6,OP10,OP21,OP30,《J・S・バッハ 6声のリチェルカーレ 編曲》,《夏風の中で》

ドホナーニ/クリーウランドO

選曲は、管弦楽の1枚物としては最もいいし、録音も優秀である。

演奏は、知と情のバランスがとれており、メリハリもあって明快である。ドホナーニは細部から全体を組み上げていくタイプの指揮者であると考えているので、ウェーベルンはこの指揮者向きだと思う。加えて、このオーケストラの硬質で清澄な響きはウェーベルンに相応しい。このオケはかつて厳格なるセルのもとで世界一のアンサンブルを誇った。私はセル、そしてこのオケが今でも大好きである。セル亡き後、指揮者が変わるたびにオケの水準が落ちていくようで残念だった。しかし、ドホナーニになってからは「室内楽的なまとまり」が確実に戻ってきている。ということで、管弦楽曲の最初の1枚としてはこれしかない。Buy it ! Buy it !

・「ブーレーズ・コンダクツ・ウェーベルン 2」(DG POCG 1837)

OP1,OP5,OP6,《J・S・バッハ 6声のリチェルカーレ 編曲》,《シューベルト 6つのドイツ舞曲 D620 編曲》,《夏風の中で》

ブーレース/ベルリンPO

DGのブーレーズのシリーズでは、唯一これだけが管弦楽曲だけで占められ、次の第3集と合わせて管弦楽曲が揃う。

演奏については、ブーレーズが名手揃いのベルリン・フィルを振っているが、予想どおり繊細かつ緻密な音を出している。特に弱音の美しさはさすがベルリン・フィルである。同じオケを振ったカラヤン盤と比べて各パートがよく聴き取れる。これは録音の新旧だけの問題ではないと思う。分析用?としてはこれが一番である。

実は私はブーレーズが振るドイツ.オーストリア系音楽はあまり好きではない。これはどのオケを振ったものでも同じである。なにか足らないものを感じる。しかし、新ウィーン楽派となると話は別である。果たしてブーレーズほど新ウィーン楽派のスコアを綿密に検討した指揮者がいるだろうか?多分いないだろう。また、中でもウェーベルンの作品の一番の理解者でもある。そう思っているので絶対的なものを感じてしまう。

・「ブーレーズ・コンダクツ・ウェーベルン 3」(DG POCG 10004)

OP21,op26,op29,OP30,OP31

ブーレース/ベルリンPO

エルツェ(Sop),コンフィレイ(Bs)

BBCシンガーズ

このCDには後期の重要な声楽曲が3曲入っていたが、重要作《交響曲 OP21》、《変奏曲 OP30》が収録されているのでここに入れた。

演奏については、管弦楽については前と同様である。変奏部分についてもこれが一番わかり易いので、特に後期の管弦楽曲が聴きたければ最適な1枚だと思う。

3曲入っている合唱曲は全て好きな曲である。これを聴いていて、弱音での声の扱いにドビュッシーの録音を思い出し、ブーレーズはフランス人だったと妙に納得してしまった。

・「ウェーベルン管弦楽曲集」(輸入盤 DG 423254-2)

OP1,OP5,OP6,OP21

カラヤン指揮/ベルリン・フィルハーモニー

曲数が少ないことが残念である。録音も少し古い。ロマン派の延長として聴くならこれ。普通の?クラシック音楽を聴いてきた人には一番抵抗が少ないと思う。

演奏については、カラヤンらしく聴かせどころをしっかりおさえ、よく歌わせており、時に凄味を感じさせる。最も官能性が強く奥行きも感じられるが、切れ味には不足する。何も考えずに音楽に浸るならこれが一番いいかもしれない。入っている順に聴いていけば作品の変遷がよくわかる。

以下未聴ではあるが、まず間違いない物として

・「シェーンベルク《ワルシャワの生き残り》他」(DG POCG 4183)

OP1,OP6,OP10,OP30,《J・S・バッハ 6声のリチェルカーレ 編曲》

アバド/ウィ−ンPO

カタログを見ていて冷汗が出て来た1枚。

購入リストに入れていたが、繰り越していくうちに漏れてしまっていた。これを聴かずにこの文章を書いていること自体恥ずかしい。現代音楽を得意とするアバドと、新ウィーン楽派とアイデンティティを同じくするウィーン・フィル、それだけでも必聴であるが持っていない。きっと金管がいいだろうな。シェーンベルクも期待出来そうだし・・・

・「ウェーベルン管弦楽の為の作品集」(DEUTSCHE SCHALLPLATTEN TKCC 70425)

OP1,OP5,OP6,OP10,OP21

ケーゲル/ライプツィッヒ・ゲウァントハウスO

同一曲を聴きくらべると、大抵の場合一番不気味なのがケーゲルの演奏である。特にOP5、OP6あたりがケーゲルには合っていると思うので、コワイ演奏が聴きたければいいかもしれない。但し2枚目のCDとして。

その他にもシャイー、インバル、ドラティ、ベーム!他も一部の曲を入れているが未聴である。

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投稿者 iida : 2003年10月23日 23:07

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投稿者 iida : 2003年10月23日 23:19

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