ロマネスク教会の建築と彫刻 シュテファン大聖堂 その1 シュテファン大聖堂のリーゼン門へ
ウィーンに1999/11/19 (金) の夜ついてホテル(アム・パークリング)で朝、目をさますと薄曇りだった。ウィーンの晩秋は冬の趣で雪もふったりやんだりだった。この日は徐々に晴れていった。日が8時くらいにならないとささないのである。
ホテルのベランダに出て街を眺めることにした。ホテルの前は公園である。ベランダはL字をしているのでもう一方にいくとひときわ高い塔が見える。街の他のどんな塔よりも高い。あれだ。あれがシュテファン大聖堂だ。
ホテルの朝食をすませシュテファン大聖堂に向かう。
シュテファン大聖堂の前には広場になっていてすでに人が集まっている。
ガイドブックによるとシュテファン大聖堂の門だけ後期ロマネスクで後はゴシック様式だという。もし、ゴシックとロマネスクと区別がつかなかったらどうしよう、と私は不安になっていたが心配無用だった。
みればすぐわかった。上の写真の教会の左下に、ファサードの華麗なゴシック様式の中に地味な一角がある。ほぼ正方形のその中にはタンパン部分といくつかのロマネスクらしい彫刻をみることができた。ここがこの教会の正門。
この一画はリーゼン門と呼ばれ、1250年頃の建築で、皇帝フリードリヒ2世のウィーン訪問(1250年)を機に豪華につくられたそうである。
はじめにタンパンをみることとしよう。
タンパン中央は王位につくキリスト(パントクラトア)、すなわち世界の支配者
虹の玉座にすわり右手を挙げて祝福、左手は「人生という本」をもっている。
後背の4つの星は後世のものだという。
このタイプの天使が両脇から支えているものはロマネスク後期のものによく見られるようである。このwebではサン・ジュリアン・ド・ジョンジーのタンパンが同じ構図である。
タンパンの左側に目を向けてみよう。
タンパンは柱でささえられていて柱頭部分は層によって表現される世界が異なっており、上から
・聖人
・うごめく怪獣
・植物柱頭/人面
・柱/柱の間の人面
の4層からなっている。
タンパンの右側
これも左側と同様である。
上の写真と見比べると聖人は中央の方ほど中央のキリストをみていることがわかる。外側に行くとなにか別のものを見ているようだ。ここでは示していないが一番外側は教会の外を見張っている。
ここらへんの写真は後日クローズアップを示すつもりである。
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1999/12/5 作成
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