ベズレー(ヴェズレー)/Vezelay

柱頭彫刻 その5

南身廊はいってあるいていくとこのような順でみることができる。(*写真はクリックで大きくなります)

50.隠者聖パウロス(パウロ)の埋葬

 これも前回でてきた聖アントニオ(ウ)ス関連の図像。聖パウロは聖アントニオスに先立ち荒野での修行をおこなっていた。聖アントニオスが修行をはじめたころ、自分が一番はじめの修行者だと思っていたが聖パウロの方が先だと聞き表敬訪問した。このときの柱頭彫刻が44(未撮影)。

 その後聖パウロのもとを旅発った聖アントニオスは、天使が聖パウロスの魂を運んでいるのを見る。ただちに引き返し埋葬しようとするが、穴を掘るすべがない(穴をほるすべがないならミイラ化するすべもないような気がするのだが・・・)。どうしたものかとしているとライオンが2頭現れ穴を掘り姿を消したという。マール著「ロマネスクの図像学」(上巻p359)。なお原本は「エジプト教父たちの生活」という写本にあるそうだ。

 獅子は・・・かなり不細工だが彫刻技術はかなり高いもの。ちゃんと砂をほってるように見える。ミイラをななめにおき左に聖アントニオスをおく構図はなかなか見事。

51.バシリスク

 これも有名な一枚。

 古いギリシアの「フィシオロゴス」はヨーロッパに翻訳されて「動物寓彙意譚」となった。そこに出てくる、鳥と蛇の二つの性質を兼ね備えたバシリスク(画面左)はインドにおりヒキガエルに温められた雄鶏の卵からうまれるとされている。

 バシリスクの視線にふれると人間はたちまち死ぬことになるという。ところがこの視線はガラスによって遮ることができるので鐘形のガラスをもってアレクサンドロスの兵士は退治できたという。

 右側に見えるばったのようなものは「黙示録」にでてくるようなバッタらしくバシリスクの悪魔的意味合いを増大させているという。(マール著「ロマネスクの図像学 下 p158)

 このバシリスクのしっぽには点々と模様がついている。また羽もこまかく彫られている。しかしこの男、ガラスが目を覆ってない。大丈夫か?

 2.伝説上の戦いと作風は同じ。

 

53.ファラオの息子を殺す天使

 マール先生の著作では未解読となっているようだ(下巻p208)。

この彫刻はとても細やかに彫られており驚かされる。天使の表情まできざまれている。また天使の人体表現も非常にバランスよく動きにあふれており画面左に向かう力にみなぎっている。

 しかしさらに左を見ると、この彫刻は未完成だったのだろうか?まだノミさえ入れていない面がある。

54.モーゼと金の牛

 これも前回でてきた悪魔の図像の系譜。モーゼは左にたち律法の石板を振り上げている。彼がこれをわったとき悪魔が金の子牛から飛び出したという。マール著 ロマネスクの図像学(下 p212)参照

 上の拡大。

55.悪魔達の戦い

 不詳です。

57.ダビデの息子アブサロンの死

 不詳です。

57.ダビデの息子アブサロンの死

 上の左面

未撮影

59.金持ちの祝宴

2000/9/7 公開

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