ベズレー/Vezelay
柱頭彫刻
番号に対応するプラン図はまた後日製作予定
2000/9/3 39-49
北側 側廊
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未撮影
39.聖ペテロの解放 41.アダムとイブ
向かって左側にアダムがいてりんごをとるべきかどうか悩んでいるようだ。
対面のイブはもうりんごを口にしたのかイチジクの葉をこしにつけている。
まんなかの木は幹に蛇が絡み付いている。
男の尻は上半身と向きがことなり不自然。イブは・・・。下手であるというか他の柱頭彫刻のレベルに達していない気がするのだが、、、、
43.悪魔アスモデと大天使ラファエル
エミール・マール著「ロマネスクの図像学」によれば恐ろしい形相をした悪魔は11世紀修道院のなかで醸造されたという。その特徴は背が低く、胸がつきだしており、額がせまいという。
ヴェズレーの悪魔達はまさにその典型でいままでもいくつか紹介してきた。
ムッシュ・マールもこの図像については詳細不明とのこと(下 p208)。
未撮影 44.隠修士パウロと聖アントニウス
これはエミール・マールのロマネスクの図像学に掲載されている。うっかり撮影をわすれてしまった。
45.聖アントニウスの誘惑
聖アントニウスについてはマール大先生の上巻p359に詳しい。
この像はこの主題のフランスでの最も古い例のもので、聖アントニウスは悪魔の住処だと信じられていたファラオの墳墓にはいっていった。そこで彼はヒゲをつかまれ棍棒でおどされるのだ。聖人はもちろん涼しい顔をしている。右側の悪魔にはしっぽがみえる。羽はこうもりのものではなく鳥の形だ。髪は怒髪天をついていて私には十二神将をおもいださせる。
46.聖アントニウスの幻覚
ここでも聖アントニウスはひげをつかまれている。よほど当時の彫刻家にこの悪魔がヒゲをつかむことがうけたのだろうか。この動作は伝統的なものなのか、あるいはヴェズレーでたまたまえがかれたのか。
しかしなかなか背筋がおれそうでいたそうな責め苦で、ていねいにも下からも引っ張っられている。もちろんここでも聖アントニウスは涼し気である。
48.サウロ王の暗殺者を処刑させるダビデ
旧約聖書のことなのでまた後日読んで物語を補足します。
49.聖女エウゲニアの伝説
聖女エウゲニアはエジプトの生まれで父フィリッポスはエジプト総督で異教徒だった。父のもとにいては修行のさまたげになると思い彼女は男の格好をして砂漠に逃れた(親不孝ものである)。
修道院があったのでそのまま修道士(男)になりすまし修行をおこなっていたが、だれも彼女が女であることに気がつかなかった。
ある日この柱頭彫刻の左の女がエウゲニア(まん中)に乱暴され妊娠したと、他ならぬ父フィリッポス(右側)のもとに訴えた。フィリッポスは頭をそり男の格好をした自分の娘がわからなかった。
この場面はその告訴の場面でいいがかりであることを弁論しても聞き入れられなかったためにまさに自分の胸をひらき自分が女であることを示そうとしている聖女エウゲニアで、父は驚き(この話全体が彼がややのんびりしたダメおやじという感じを与える。)、女は悔しくて左手で髪を掴んでいる。どうせなら裏であやつっている男がでてくるとよかった(汗)。この後、父は娘に詳しく話をきき深く感動して改宗したという(頑固おやじだったらつれもどしておしまいなんだろうけど)。
エミール・マール「ロマネスクの図像学(上)」pp366参照。
この彫刻は柱頭の基本的彫刻である植物の葉が背景になっており葉は巨大化して物語に侵入している。あたかも砂漠のなかの大きな植物を思い出させる。彫刻の彫はやや荒い。