ベズレー/Vezelayのタンパン彫刻
その5: 黄道12宮
2003/8/1-4 iida 記
黄道12宮は向かって左から始まる。キリストの右手側である。
黄道12宮は当時の生活を表現したものでもある。したがって当時の生活について興味を持っている人には1次資料足り得るものである。
饗庭孝男氏「フランス・ロマネスク」のP121を宮の解説で参考に(というか転載に近い)させていただいている。
彫刻は円に囲まれている。この円のふちまでぎりぎりいっぱい使って表現されているものもある。
写真があまりよくないが、これは撮影時にこの12宮にはあまり意識が行ってなかったからである。
1月 パンを切る男・宝瓶宮 宝瓶宮の体に働く場所は脚。
2月 体を温める男・双魚宮 1月と同様脚が問題。
3月 葡萄の木の剪定・白羊宮 体の場所は頭・顔。この葡萄の木の剪定場面は教会付属の彫刻博物館にレプリカ?がおいてあったので撮影してきた。この2つものは少し異なるようにも見えるがどうだろうか。見る角度の違いだろうか。
4月 山羊に新芽を与える・金牛宮 身体は首 同様に博物館のものがある。
山羊が振り返るようにしているところが小さなスペースを使いきっているようで素晴らしい。男の洋服のドレープはいかにもベズレー、植物の表現はブルゴーニュらしい。例えば有名なオータンのイブと同じである。
5月 騎士の休息・春の象徴・双子宮 身体は肩と腕。 騎士の左には葡萄のようなつる植物が大きく描かれている。これなどもかなり強調した葉の大きさである。春の象徴は踊りにかなり特徴があり、すぐれた描写である。双子の両側には花のようなものがあしらってある。
6月 干し草の収穫・巨蟹宮 身体は胸 当時から干し草を丸めて積んでいたのだろうか?
犬・軽業師・人魚 意味は不明らしい。ごろごろ回転して季節が移っていくことでも表現しているのだろうか。
中世の季節を描いた有名な本にベリー候の豪華な祈祷書がある。2月の暖をとる男は共通した図である。
次回は年の後半をお見せする。