南北をむすぶ大階段はロマネスク様式になっている。石の組み方を見ていただければそれとわかると思う。11世紀までにさかのぼることができるそうである。
散策の間、宗教裁判室、前ロマネスク様式教会(いずれも通常非公開)をむすんでいる。階段は1908年ポール・グーにより改修。
ウ゛ォールトは階段の傾斜とは無関係に水平である。交差リブなどなく素朴なロマネスクである。ステンドグラスも無彩色であるが全体の構造によく合った形態である。
この石の風合いや組み方はロマネスクらしいロマネスクとなっている。素朴な風合い、どっしりとした趣。
アーチ型を2重のアーチで壁の中に構築している。強度的にはかなり考慮されているがオリジナルかどうか。
たぶん13世紀のこのころの百合の文様。
ここからはクリプト・サンマルタンである。ロマネスク工法原初を彷佛とさせるアーチ。ライトアップしている。
ライトアップ光源がうつしだす岩。
部屋もせまいので、なかなか全体がうつらないのです。まずはアーチ部分。非常に素朴で、一切の装飾がありません。
ステンドグラス部分。壁がどれだけ厚いかよくわかると思います。
入り口から差し込む光で撮影します。クリプトにさしこむわずかな光で岩肌の表情がわかります。
この素朴感はディジョンのSt. Benigneのクリプトと同じ感じですね。下の写真も壁の厚さがよくわかる写真となっています。
このようにモン・サン・ミッシェルはロマネスクの最初期の証言者の一つでもあり工法の発達していく様子がよく分かるという点でも面白い建築物といえるでしょう。