モン・サン・ミッシェル〜ラ・メルウ゛ェイユ(西洋の驚異)
Author: iida
2002.07.14
訪問したのは2000年の7月です。はや2年もたってしまった。
モンサンミッシェルへはCityramaのバスツアーを使いました。 ツアー全体の感想はとてもよいものでした。 パリからは遠いので事情がゆるせば是非レンタカーで宿泊しながらまわりたいものです。 昼・夕食ついてこれもなかなか満足できました。
さて、 モン・サン・ミッシェルはものの本によると 身廊部はロマネスクとなっていたが、あまり写真が 紹介されていませんでした。 それで知名度の割にロマネスク・ゴシック建築 としてはたいしたことないのか?と思っていたの だが、見事に裏切ってくれました。
モン・サン・ミッシェルのロマネスク部分は 確かに身廊部分にあり、そのほか断片的に ロマネスク様式の窓などがありながらも 後世の手によって全体にはゴシックに見えたりする。 地下にサン・マルタン礼拝堂という見事なお堂があって ここは純粋ロマネスク。
ロマネスク/ゴシックの対比が非常に感じられるところで 私はロマネスク/ゴシックというのは単に時代の はやりの工法かと思っていた。 例えばロマネスク聖堂がこわれたので当時の工法 のゴシックで作り直しました、とかいうような。 そしてゴシックの背が高い建築物も ゴシック工法がなければ存在しなかったであろうが ゴシック工法では背も高くできる程度の 考え方であった。
しかしここ、モン・サン・ミッシェルは ゴシックでなければこのような構造いや寺院としての 形態をとっていないのではないかと思われるほど 構造と機能が結びついている。
次回より見学経路にそって各部分を見ていくが その前に概略を書いておきましょう。 聖堂は島の頂上に位置し(聖ミカエルにささげる教会は山の頂上にたてるそうである。かのベズレーも塔はミカエルにささげられている。)、そのわきの回廊は 3階(日本でいう)に位置している。 聖堂の屋根は木組み。 回廊はゴシックで屋根は木造。 聖堂の下にはゴシックのクリプトがあり、 控え室に使われてきた部屋もある。 さらにその下の一階にもゴシックである。 最後にサンマルタンという礼拝堂にいくが これは先も書いたようにロマネスク。 ここを見ると、このロマネスクの工法では3階建でスペースを確保できる構造はできないと確信できる。
これまでゴシック建築にはほとんど興味が わかなかったが今回ゴシック工法の 巧さにはじめて納得できた。 むしろこれまでロマネスク/ゴシックという対比を デザインや心情やレトリックから見ていたのであって エンジニアリングの観点からその特徴を 見ていなかったことに気がついた。 さて、詳しくは以下を御覧下さい。参考文献として同修道院のパンフレットから引用してあります。
その2 石にかこまれた通路。いかにも中世の雰囲気。(2002.08.04)
その3 湾の風景とロマネスク時代、ゴシック時代の教会の模型。(2002.08.10)
その4 ファサード クラシック様式のファサード(2002.09.01)
その5 聖堂内部のロマネスク その1(2002.09.11)
その6 聖堂内部のロマネスク その2(2002.09.22)
その7
その8 回廊 (2002.11.10)
その9 ラ・メルウ゛ェイユ、散策の間(ロマネスク形式) (2002.12.20)
その10 クリプト・サン・マルタン(ロマネスク)(2003.01.18)
このドキュメントは以前の報告に手を加えたものである。