フランス・ロマネスクのタンパン
タンパンについて:左の写真はベズレーのタンパン(ティンパヌム)です。タンパンというのは教会の扉のすぐ上のアーチ部分の半円形の部分に彫られた彫刻です。(以下写真はクリックで大きくなります)
タンパンの3大パターン1:黙示録のキリスト(例 モワサック) 2:天に昇るキリストを表わしている(例 トゥルーズのサン・セルナン) 3:審判を下すためにあらわれたキリスト(例 コンク) この彫刻は象徴的である。たとえば1の例をあげてみよう。キリストの周りには4頭の怪物がいるが、これは対応する4つの意味があるという。モワサックの例をあげてみよう。
人=托身=マテオ=知性
鷲=昇天=ヨハネ=瞑想キリスト
獅子=復活=マルコ=瞑想
牛=磔刑=ルカ=力これを意味別に見てみよう。
第一の意味はみたままである。 人、牛、獅子、鷲 第二の意味はキリスト受難である。 托身、磔刑、復活、昇天 第三の意味は4福音書家。 マテオ、ルカ、マルコ、ヨハネ 第四の意味は修道院の生活か。 知性、力、労働、瞑想 つまり見るものがそのままの意味をなしているわけではないのです。
フランス人でさえもゴシック様式や宗教戦争やフランス革命を経るうちにこの彫刻の意味を忘れてしまったようなのです。これらの意味は20世紀にはいってようやくマール氏によって解読が始められたようです。
以前紹介しましたが以下のものも興味深いです。まだ御覧になってない方はどうぞ。