ロマネスク教会の建築と彫刻
ロマネスク教会の特徴
ロマネスク教会のイントロダクションを用語を用いながら書いてみました。
ロマネスクにしかあらわれない言葉も一般的な言葉も混じっているが筆者は不案内なのでお許し願いたい。参考書としてアンリ・フォションの「ロマネスク」鹿島出版を用いました。
【教会を上からみると】
教会は上から見ると通常十字架の形をしている。右の写真はコンクの教会を上からみたもの。(写真はクリックで大きくなります)
十字のまじわったところにあるひときわ高い塔は採光塔である。こちらがわに突き出している十字架の頭にあたるところは後陣である。腕に当たる部分は翼廊。身体にあたるところは身廊と呼ばれる。足にあたるところにも塔がたっていることが多いようだ。この塔の下の空間をナルテックスといい、本来は未洗礼者に洗礼をするところである。
【正面】
教会の入り口は西を向いているようである。この西口はポルタイユすなわち扉口となっていて教会の第一印象をきめてしまう重要な顔である。ファサード(正面)ともいう。
ここではサン・ジールの正面の中央タンパンの写真に、タンパン、まぐさなどのロマネスク、ゴシック共通にでてくる部位をしめした。(写真はクリックで大きくなります)
タンパンはアーチのなかにほられた彫刻で、大変重要な意味が込められていました。詳しくはこちらを御覧下さい。
この彫刻はロマネスク初期ではその場で彫刻されていたようですが時代がくだるにつれ、現場とは別の作業場で彫られたそうです。(ジャンぺル)
アーチは石のように引っ張ると弱いが押すのには強い素材にたいしては適した形状である。この形状はローマ時代から用いられている。
【内部空間】
ではいよいよ教会の中。ヴェズレーの教会の内部写真をしめした(実はこの部分は初期ゴシック)。上に出てきた後陣の部分を内側からしめした。(写真はクリックで大きくなります)
教会のなかはアーチが何段にも組み上げられて建物となっている。大アーケード、トリビューン、高窓がお分かりいただけると思う。トリビューンの上にはトリフォリウムがあるものもある。
屋根を見てほしい。石でできている。この石造りの屋根がロマネスク建築の成果である。屋根に筋が対角線に走っているがこれがオジーブといわれており、写真に示したものは交叉オジーブという。
ヴォールトはこのあいだに埋め込まれた石(迫石)の部分をいう。
このオジーブ・ヴォールトの組み合わせで石造りの屋根を安定化させているのである。またゴシック建築などのように高層化されるとこのヴォールトを安定化させるためにフライングバットレスなどが発達した。
各教会へはロマネスクのページからお入り下さい。
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