サンタ・マリア・デレ・グラツィエ

教会全体

この教会の全体的な様式はかなり変である。よく見てほしい。

 気がついただろうか?

 前半の身廊の部分の素朴さにくらべ、後半のキューポラつまり採光塔はかなり凝っている。

 

 ファサードは円、アーチで窓をつくるが、簡素なものである。

 一方、キューポラ部分を拡大して見よう。

 こういう様式はロマネスク時代には不可能である。ではいつか?

 すぐわかると思うがルネッサンスのものである。柱を利用した装飾。異なった色の石材を利用して幾何学的なリズムを壁面や祭室の壁面につくりだしているのが見事である。

  ロマネスク部分はソラーリ家のグイニフォルテによって設計されたが当時すでにルネッサンスの風が吹き出していたのに彼はロマネスクにこだわったようだ。新しいパトロンのスフォルツァは不満だったそうだ。

 フランスではロマネスクからゴシックに移行するが、イタリアがルネッサンスの震源地であったためにゴシックはとばしてしまう場合もあったようだ。ゴシックとは「ゴート族の(野蛮な)」という謂いである。

 キューポラや祭陣の設計はブラマンテといわれている。

 正面入り口は小ぶりでタンパン部分は壁画?かなり最近のものにみえた。

 これもブラマンテともアメデオともいわれている。

 ごく浅く立体感をだしているが、なんとなくまわりと馴染んでいない気がする。

 身廊の側面である。

 シンプルで、開口部にむけて窪んでいくロマネスク独特の構造をしめしている。

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1999/12/12 作成

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