ルーブル美術館のコプトエジプト

エジプトはローマに統合後、ローマがキリスト教を採用するとエジプトもキリスト教化されたようだ。エジプトの文化は霊性、美術などロマネスクに多大な影響を及ぼした。

Baouitの教会

キリスト教化されたエジプトの教会(修道院)である。フランス人が発掘したことで有名、そしてもちろんルーブルにもってきてある(汗)。

 展示ではまん中においてあるのだが、教会の模型がある。この各部が実はこの展示スペース全体に然るべきところに設置してある。
 これなどは扉の上に設置してある、見上げないと見られない。が、それでもいい雰囲気である。ピンぼけで恐縮。

 まぐさの唐草などに注目。植物はとてもダイナミックな表現で驚かされる。

 上の写真の右側。

 丸い唐草だけでなく四角い唐草もある。しかもその中にそれぞれ文様があしらわれている。ピンぼけなのが悔しい写真。

 柱頭も植物模様だが非常に複雑で唐草もようによるレースの様でもある。
 葡萄唐草なのだが丸いデザインが特徴的である。このような丸い唐草模様自体よそでみたことはない。

 手前の柱頭、奥の柱頭、ともに非常に複雑な彫刻がしてある。

エジプトはロマネスクに大きな影響を与えている。

 ロマネスクへの影響を考えてみよう。

 まず思い出すのが、ベズレーの柱頭彫刻にある聖アントニウスである。彼はこのような宗教的世界に属していた。もちろん彼は砂漠にいき一人で暮らしたのだけれども。

 ベズレーの柱頭彫刻でさらに思い出されるのが、悪魔(45-46)である。ファラオのピラミッドには悪魔がすむとされていた。

 さらに聖アントニウスにさきだち聖パウロは砂漠で修行していた。聖パウロを訪問したあとに聖アントニウスは聖パウロが亡くなったことを知るのである(50)。ミイラの布巻まで伝わっていることに注意。

ベズレーの柱頭彫刻でこれだけエジプトの修道僧が描かれているのは、キリスト教の修道生活の基本はエジプトが原型であるからである。

 撮影してこなかったが、オータンのサンラザール脇の美術館、ロラン美術館には小さなミイラをかたどったものがたくさん展示してあり、エジプトの風習は中世に知れ渡っていたようである。

 また、門などに左右対称に彫刻をおいたりするのもエジプトの影響が強い。Moriさん報告のイタリア・スポレートのサンピエトロ教会は古代エジプトの左右対称な門を彷佛とさせる。

 そして聖ミカエルが天秤をもち魂の計量役になってしまったのも、もともとエジプトの山犬の頭をした神アヌビスが「死者の書」の中でやはり魂の計量をしており、エジプトでこの光景があまりに恐ろしく民衆の心にきざまれていたために、ロマネスクでは聖ミカエルに置き換えられたといわれている。この像はコンクのタンパンオータンのサンラザールで見ることができる。

2002/6/15 作成

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