むち打ちの部分はレリーフ彫刻としてとても優れている。クローズアップしてみよう。写真はもりさん提供。
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むち打ちのある段はキリスト受難劇なのであるが、その上下は動物やローマ風の男の顔が配されている。
左は「カヤパの前に引き出されるキリスト」である。座った人物も立った人物もみな同じ高さで表現される。中世的な表現である。
左の鞭を打つ男のエネルギーの蓄えられた一瞬がうまくとらえられている。頭はやや大きいところがギリシャ=ローマでなく中世的に見える。もちろん中心はキリスト。あばら骨やおなかがリアルに表現されている。私はずっと気がつかなかったがこの右の人物も鞭を打っている。私が気がつかなかったのは右手から鞭にかけてかけているからである。この3人のポーズは「く」の字で「くくく」となることで空間を占めている。鞭も同じ方向を向いている。これらのことは無駄な空間をなくすことに成功しており、空間いっぱいに占めるいつもの「枠の法則」を思い出せる。
キリストの腕はロープでくくりつけられているところまで表現されている。
この部分のさらに詳しい説明は山本君の卒業論文の該当箇所を参照下さい。
写真を提供いただいたもりさんに感謝
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