フォントネの回廊

アーチ

回廊のアーチ部分に注目してみる。(写真はクリックで大きくなります)

 アーチとアーチの間に壁からちょっとでっぱった部分がある。これがひかえ壁といわれている。このひかえ壁が存在しているおかげで天井の重い石天井をささえることができるが、回廊にさしこむ光はやや遮られる。これは写真をとっていると露出の差が激しくて全部を写すことが無理であることからもわかる。

 このアーチの部分的処理について見てみよう。

 上の写真で左側二つを撮影したもの。

 ひかえ壁の下の部分が処理してあることがわかる。アーチからの力学的荷重は二重円柱で支えていることがわかる。柱頭にはわずかにシンプルな文様がほられている。これは後にシリーズとしていくつか提示する。柱頭の上のでっぱった部分(なんというのでしょうか)にはなにも文様はない。唐草模様すらない。これはベズレー<Link>、モワサック<Link>のような建築しかしらなければ、同時代のものかと思う程の驚きである。

 アーチとアーチを支える中央柱

 アーチの石組みがよくわかる。あまり細かく石をわらずに積んでいる。また、中央柱に両方の荷重をかけるときの石の組み方もよくわかります。

 アーチから外を眺めます。

 アーチの形状は非常に重量感がありますが、向こうに建物があるとこれまた絵になりますね。

 ここは集会室の入り口のせいか、左の柱には回廊通路側にも2重円柱があしらってありますし、右側の四角の複合柱も衣装をほどこそうとしてあるようです。

  複合柱のシルエットがよく分かると思います

。複合柱はいくつかのはしらをあつめたような視覚的な効果を与えているのですが、よくよくみると一本の柱に過ぎなくて、しかもかなり太い。このごつさをロマネスク言語で細くみせるように細かな柱が集まったようにみせているわけです。

 写真をとる観点からは、こういう場合、露出をどこにあわせるかってのは結構問題になりますよね。

 

 
 複合柱の柱頭のクローズアップ
 複合柱は中央が四角柱のものと円柱タイプのものがあるようです(今気がつきました)。円柱タイプのもののほうがより優美でしょうか。

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