まずはじめに回廊をぐるりとまわろう。
回廊にはじめて入った時、それは、とても心洗われる美しい空間であることに驚かされる。今回はこのホームページに写真を掲載するための取材旅行でもあるから、その美しさを写真にとどめたかった。夢中で撮影をした。ファインダーをのぞく。どこからどこを向いても絵になる。(写真はクリックで大きくなります)
回廊の一辺を見通す。
左側には回廊の中庭があり、その光が差し込んでいる。
中庭に接する面はアーチの連続で、これは2重になっている。屋根は石組み。
回廊にももちろん柱頭彫刻はない。
回廊の一辺を中心軸をとおして撮影すると天井が尖頭石組みであることがわかる。また、あからさまには交差ボールトはしていない。
柱頭も大きい写真では見比べることができるので大きい写真で確認してみてください。回廊の内側と外側の軸のアーチの力学的解決はデザイン的解決にはなっていない。これは回廊側のボールトのラインをたどれば半円柱などがそこにないことからわかります。回廊の庭側の力学的-デザイン的解決はむしろ庭に接する面のアーチにより注意深くささげられていることがわかります。
この庭に面する複合柱頭についてはまた後に写真を示します。
回廊から中庭にでる。
緑が目に心地いい。写真はやや彩度を上げていますが。
回廊の上は寝室となってます。寝室の壁と回廊の中庭側の壁で構成されていることがわかります。寝室の下は集会室(The Chapter House)です。
ひかえ壁は装飾されていません。
カメラをおいて撮影したものでややアングルが低くて床を写し過ぎですね。
奥の方の庭側のアーチを見ることでこのアーチの面は独立してはめこまれたパネルのようなもので屋根はそれをさけてかぶせているように見えます。
このアーチ部分から外を見てみます。
アーチのシルエットの美しさが分かると思います。このアーチの柱はここだけみると細いのですが、アーチとアーチの間(この写真では右端と左端)は実は太く、柱の連続体ではなくアーチの連続体になっています。モワサック<Link>の柱をみれば、同じロマネスク期でも設計指針が異なることがわかります。
上の写真の露出をかえて取り込んだもの。
アーチの中央柱もアーチの両端の柱も2重円柱となってます。そしてアーチの端の柱は半円柱の扱いではなくて独立円柱でスペースがはいっていることが分かると思います。
モノクロ写真で撮影したものです。 あとで出てきますが寝室から回廊の中庭を撮影したものです。右側には聖堂の壁が見えています。回廊のひかえ壁を見てみると、聖堂側のものはひかえ壁に柱があしらってありますが、正面のものは太い柱のままです。この太い柱の間のアーチが一つの構成単位ですね。 デジカメ(Nikon E900)で撮影したものですね。やや平板なのと青っぽくなるので印象が異なるかもしれません。
あらためて壁、アーチ、天井のデザインを見ると美しく見せるデザイン上の工夫が随所にあると思います。みなさんはどこがきになりますか?
感想は掲示板<BBS>にでもおよせいただけると幸いです。
次回は回廊のアーチ部分を見てみます。
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