その1に続いて柱頭彫刻を眺めよう。怪物だけでなく抽象的な網ヒモ模様、植物模様などもあり、ロマネスク様式が立ち上がりつつあった時点でそれらがすでに準備されていることがわかる。
中央に怪鳥がいる。しかし、直立した姿勢で横向きである。
フラッシュたくとロールシャッハテストになってきて、なんに見える?みたいな感じだ。
ネコのばけもの?が右側柱頭中央に見える。柱頭の角もなにか手足がのびてるのはわかるんだけど不明。
柱頭の正面には手をついた男か?角は馬とか驢馬の類いか? その一方で抽象的文様もある。
柱頭上部は組み紐模様で、ケルトちっくであるがまだまだ大振りである。
その下の直線状のものは後期ローマ風かな。
これもかなり大振りな植物葉。 この柱頭の4角の巻き巻きした葉はヴェズレーの柱頭彫刻にも彫刻空間の基層に残っている。 やはり組み紐模様。アイコン化された獅子はロンバルディア風かあるいはスペイン風か?
ウィーンの応用美術館につたわる聖衣や椅子の柄にもこのような枠にかこまれてアイコン化された動物が描かれている。ウィーンのこの布はオリエント(シチリア?)由来だったと思う。
上と同類であるが柱頭上部の四角のアイコン化された枠の中は植物文様である。 シュロのなかにまぎれた男?
グリーンマンの類いだろうか。口からなにかを吐き出している。植物をはきだしているのだろうか。
以上でクリプトの紹介を終わります。
簡単にまとめますと、サン・ベニーニュの地下のクリプトはロマネスク初期の様式が残っており、巡礼がおしかけた2重円柱の構造、無骨なつくり、それに見合った彫刻表現が一体となっている。2重円柱構造はほとんどローマの建築様式そのまま、柱頭彫刻にはまだ聖書や聖人の物語もなく、祈りや怪物、ローマ風植物、ケルトのなごりの組み紐、ロンバルディア、スペインの様式を見ることができます。
サン・ベニーニュのとなりには中世美術館があり、中世についてはこのサンベニーニュにくるだけでかなり知ることができます。それはまた近日中に紹介します。
ディジョンはパリからTGVで1時間半から2時間。パリでロマネスクというとクリュニー中世美術館やサンジェルマンあたりしかないので、足をのばせる方にはディジョンにすこしエクスカーションして是非ロマネスク的世界に入り込んで下さい。もちろんブルゴーニュワインとエスカルゴもお忘れなく(笑)。
2001/2/17
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