St. Benigneの地下のクリプトは最古のロマネスク時代の遺構の一つだといわれる。内部は円形空間で二重円柱になっている。円形で二重円柱なのは殺到する巡礼をまわすためといわれる。これはロマネスクで採用された内陣と同じ発想である。柱の本数は内周8本外周16本で1:2の比で作られている。
我々は以下順にそれらの要素を見てロマネスクの起源にフォーカスをあてたい。さらなる起源の探究はガロローマンだったり、ケルトや、オリエントだったりするだろう。美術作品の提供する美的意識やさらに当時の民衆にひそむ宗教的な意識についてもヒントがつかめると期待する。
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写真をとるにはくらすぎ、また建物のスケールが大きすぎるが、手前に見えている4本の柱が2重円柱の内周と外周。
椅子があるのは中央のスペース。
さらに向こう側にくるりと回った柱が見える。柱のサイズやアーチがわかる。
休んでいるのは家人である。
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2重円柱であるためにアングルはひどく難しい。しかし、ここではアーチではなく2重円柱のために柱が入り組み林立しているように見えることがわかるだろうか。 |
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アーチ-アーチ-アーチ
の構図をとるときちんと直線がでているので全体の円形はかなりきちんと組まれているのがわかる。
アーチはかなり小さい。アーチをとることで柱間の距離をかせぎ空間的な広さを確保できたもうすこし後の時代を思い浮かべれば、まだまだ柱やアーチの力学的な処理の経験が浅く、ローマ建築の不完全なアーチ処理を思い浮かべることができる。
アーチの石組みにも注目しておいてほしい。石を小さいブロックにして組んでいる。
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柱のボリュームに注目。また柱の全体のデザインも伝統的なローマ建築のデザインであることがわかる。 |
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外周と内壁。内壁の柱は半柱で、そのためか小振りに見える。 |
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やっとでた!
柱頭彫刻。上の写真をみてお分かりいただけると思うがすべての柱頭に彫刻が施されているわけではなく、部分的にあるだけである。
この柱頭彫刻は有名なものである。嘆きの天使とでもいうべきものであるが、実際はどのように同定されているのか私はしらない。どなたか御存じ?
この彫刻は1000年近く前に彫られたものであるのに現代美術を思いだすのは私一人ではあるまい。現代美術もまたさまざまな表現モードを開発するために様々な表現を取り込んでいったことがわかる。関係あるとは思えぬが、私は晩年のクレーを思い浮かべてしまう。
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祈る男として有名。
この手の広げ方は異教時代の祈りの仕方なんだろうか?それはともかく、まさに枠の法則ができる現場にたちあっているようだ。両腕を外側にひろげることで、柱頭の枠いっぱいに彫刻表現を拡大している。
男にはまだ明確な表情が彫られていない。
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この男が1000年祈り続けている柱。
柱全体の完成度と彫刻の完成度はパラレルである。
100年後のヴェズレー、オータン、フォントネを思いだしてほしい。技術はあっというまに進んだのである。それはつまり教会の建設熱および宗教的感情の高まりがいかに高かったかがわかる。このような建築や美術の進展の方向性から宗教的意識の変遷を垣間見ることが可能である。
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怪物。
ロマネスク時代初期からなんやらようわからん彫刻がほられていた。ふくろうや森の小人やらを思い浮かべさせる。
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あまりに暗いのでフラッシュを炊いて撮影したが、、、、なにかわからん。鳥の怪物がほられているようだ。 |