はじめに このページはフランス・ロマネスク教会の建築と彫刻を写真に簡単な説明や旅行記を交えて紹介するページです。
フランスのロマネスクは10-12世紀の宗教熱の高まったころにスペインのサンチアーゴ・コンポステーラへの巡礼がさかんになりそこへの巡礼路にそって巡礼教会ともいうべき教会が盛んに建築されました。そして人々は旅したのです。石工も例外ではありません。各地の土着の工芸品などのデザインが各地方からながれこんできました。たとえばケルトやエジプトやトルコ。ロマネスクの語源となったローマ様式。
また、修道院の発達およびそれにともなう神学の展開がすすめられました。このことは写本の蓄積に結びつきました。我々西洋的社会観の一つの元となるギリシア=ローマの精神はイスラム経由でヨーロッパに逆輸入されたようです。この写本にはキリスト以前からの様々な絵が受け継がれています。これらの写本がロマネスク教会の彫刻のモチーフになっているといわれています。
ヴェズレーの柱頭彫刻:バシリスク モワサックの回廊の柱頭彫刻のスケッチ(故 山本和寛氏による) 壁面や柱頭に彫られた彫刻は、幾何学模様あり、獣文模様あり、獣そのもの、変型した人間や人魚、悪魔、猿、龍、聖人、キリスト・・・ともちろんヒエラルキにもとづいてはいますが、同一面に彫刻としてあらわされています。
このように、ロマネスク建築はあちこちの美術様式や土着趣味、キリスト神学などが複雑にからみ合ってできた織り物のようなものです。まさに「なんでもあり(ハッチポッチ)」な美術様式です。
私のページの背景の画像、つまり左端の葡萄唐草文はロマネスクでもくり返し使われる装飾文様です。私がここで使用したモデルはどこのだと思いますか?これは日本の飛鳥の岡寺につたわったものです。この模様は世界的規模で流れこんでいます。日本も仏教を受け入れる過程で様々な「なんでもあり」状態を経験していると思います。だからといってはなんですが、私達日本人でもはロマネスクを楽しめちゃったりできるのでしょう。
ロマネスク教会の一例として、下にはプロヴァンスにあるサン・ジル・デュ・ガールの写真をしめしました。ヨーロッパの町中でよく見かけるゴシックとは異なり小さく優しい感じがしませんか?教会にちかずくと彫刻が扉の上の半円形のタンパン彫刻や柱、柱頭などに彫られているのがわかるとおもいます。これらを見るのを楽しもうというのがこのサイトの主旨です。
ここで紹介するフランスの地方のロマネスク教会と建築は当然持ってこれません。そこまで行く必要があります。しかもロマネスク様式の改築や破壊を免れて現存しているものはヨーロッパの大都市ではなく田舎にあります。フランスの田舎はワインや料理もやすくておいしいし、ホテルもやすい。のんびりしている。ということなしです。そして田舎にあるからこそなかなかいけないので画像を豊富に見ることができるように心がけました。そしてこのサーバは容量はいくらでもいけます。画像や旅行記の投稿もお待ちしております。あなたの貴重な写真をみんなに見てもらいたいと思いませんか?
さて、このページではフランスのロマネスク様式の教会として、サン・ジルをはじめとして、モワサックのサン・ピエール、ヴェズレーのサント・マドレーヌ、コンクのサント・フォワ、オータンのサン・ラザールなどをとりあげていますが、現在はサーバ移転直後のリンクはりなおし作業や1999年秋に訪れたウィーンとミラノのロマネスク関連レポートを作成しています。ロマネスクがなんでもありならばこのサイトもそうありたいものですので雑然としておりますが一緒にお楽しみいただければ望外な幸せ。
なお編集人は理系で非キリスト者です。美術も建築もフランス語もきちんと学んでいません。そのために学術用語を誤解して使用していたり見当はずれなことを書いていることも多々あるかと思いますので御指摘をお待ちしております。くわしい自己紹介はこちらにあります。なぜロマネスクか?というのは、こちらをお読み下さい。
さて、興味をもっていただけたらtop pageに戻ってどうぞお読み下さい。今後ともよろしくお願いします。