フランス

ロマネスク旅行記2

1990

by Kazuhiro Yamamoto

1990年10月 3日

 ここParay le Manial のSacré Coeurは失われてしまったCluny第3修道院の1/2の縮約とされる。12世紀西欧に聳え立ったCluny修道会総本山の偉容がしのばれよう。玄関間を通り、身廊の高みを見上げると明かり窓から差し込み光が尖塔アーチをかかげる穹窿に彌満し、床へと降り注いでくる。側廊を画する柱間ベイは3、各ベイの上の盲窓、そして光源も3つずつ。すべては三位一体の象徴である。清澄という言葉がふさわしい身廊を経て内陣に至る。そこでは光と闇は溶け合い、石は薄紫を帯びる。「われわれもまた光よりも光輝く闇のなかに忍び入ることができるように。そして見ることと知ることを一切断念し、かのものを見ることも知ることもできないということを見、かつ知ることができるように。なぜなら、それこそが真に見ることであり、真に知ることであるのだから。」St. Denis


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