”ロマネスク美術は、様々な諸地域の相互的影響がおりなす緊密な編目をもった複合体と言える。そのしなやかな生命力と緊張感みなぎる精神性は豊富な地方色に彩られ、多様な形態を見せている。”
フランス
ロマネスク旅行記
by Kazuhiro Yamamoto
1986年の10月に届いたハガキの旅行のお誘いの文章。このプランが1988年にロマネスク旅行となる。なお、絵はがきの絵はターナーの「ヴェネツィアのカンポ・サント」。
ヨーロッパへ行きませんか?といっても3年後。まずパリに行ってルーヴルとオルセー、ポンピドゥーを一週間かけて見る。それから西へ行って北フランスのゴシック聖堂を見てまわる。麦畑の中のシャルトルなんかいいですね。ステンドグラスの神秘的輝き。アルザス・ロレーヌを抜けたらライン川に沿ってドイツの古城めぐり、ミュンヘンについたらノイエ・アルテのピナコテークを見てノイシェバンシュタインにまで足をのばすロマンチック街道なんか最高ですね。次に行くのはウイーンだ。(もしくはベルン)美術史美術館の壮麗な建築を見てからさらに南下レヴレンナ峠を経てイタリアに入る。ベネツィアで地中海を眺めた後は花の都フィレンツェでハイ・ルネッサンスをしのぶウフィツィ美術館をたずねる。アッピア街道を沿って南下し、聖地アッシジでジオットーの壁画に会うのもいいでしょう。そしていよいよ永遠の都ローマというわけです。時間と金があったらポンペイにも行きます。およそ一ヶ月をみていきます。毎月1万円ためて36万。夏に向けて50万はたまる。むこうで飛行機を使わない汽車と徒歩の旅ですから十分足りると思う。フランス語とドイツ語をそれまでに会得しよう。
このときはまだロマネスクは項目にはいっていない。かれはいつロマネスクに興味をもったのだろうか?このうちドイツ方面はいかなかった。
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