2006年10月14日
大地の歌〜勉強不足の露呈話〜
先日やった大地の歌、何となく書きたいと思いながら手が付けられないでいました。
もちろん以前から知ってはいましたが、正直言って半年ほど前には、聴いても聴いても「あれ?もう終わった?」という感じ(←聴いてない私・・・)。集中して聴こうと歌詞と対訳を見ながら聴いても、その内容はただ通り過ぎるだけでまったく身体に入ってこないのです。その状態は、ほとんど一ヶ月前まで続いていました。
何で体に入ってこないのか。それはやっぱり「歌曲」だからだと思います。単にドイツ語がわからないからとか、中国の詩を訳して訳して成っているものだから、という意味ではありません(もちろんドイツ語がわからないのもあるよね(汗))。曲の構成についてです。6楽章制だし、ウエイトは1楽章と6楽章に偏ってるように感じられるし、主題も再現部もよくわかんないし。
ソナタとかロンドとかいう音楽の形式というものが聴く側にとって大切だと、これまであまり意識したことはありませんでした。ところが今回、自分の中に既存の形式に合致しないものだから、何回聴いてもわからないのです。全体の曲の風景が見えてこない。楽譜を追って強弱やら指示やらをこなしていくだけなら、マーラーの他の曲と比べてそれほど難しい曲ではありません。なのに、ひと月ほど前までは、曲全体を俯瞰できないまま目の前に現れる音譜だけをこなしていく、なんていう状態でした。
それが突如、わかっちゃったんです。「これは歌曲だ!」
なにを当たり前のことを、と、きっと皆さん笑われることだと思います。でも私にとって、一楽章が「4番までの歌詞つき音楽」っていうことは、ものすごく重要な発見でした。
それから突如、曲のどの部分がどの歌詞に対応しているか、内容と音楽とがどのように呼応しているかを、パーツごとに分けて勉強しました。すると!これまで見えてこなかった大地の歌の風景が、身体の中にいきなり流れ込んできたのです。それからは、あんなに聴きにくいと感じた大地の歌が、聴くたびに新しい情報、新しい発見が得られるようになりました。
もう笑っちゃうほど初歩的?ほんとにそう。気付いたのはひと月前なんて、はっきり言って遅いです。きちんと勉強しておられたメンバーの皆さんには、ほんとに申し訳ないと思っています。
実は今まで、こんなにまじめに歌曲にアプローチしたことなかった。最もよく演った歌曲は「第九」でしょう。けれど、大意を知っているだけで、どの部分にどのような気持ちが込められてるなんてこと、「やった方がいいよなぁ」と思いつつ、調べることも辞書を引くこともなしにやってました。それが、第九が交響曲のスタイルを踏襲しているから、私にも理解しやすかっただけ、ということもわかりました。
考えてみれば、その時々の感情と音楽が呼応するなんてこと、オペラでは当たり前のことですよね。今回演奏してみて、私はようやく大地の歌の入り口に立つことができた。お金出して聴きに来てくださってる方もいるのに、何とも失礼な話ではありますが、そんな風に感じます。
投稿者 kayo : 2006年10月14日 03:02
コメント
深夜の長文投稿お疲れ様です。
あの舞台は特別でしたね。
演奏会形式ながらオペラの真髄まで誘って貰えた感じでした。
三澤さん無しでは、あの纏まり感は無かったと思います。
最初、ワーグナー&マーラーなんて重戦車的プログラムはアマチュアの我々にはハードルが高過ぎた様に感じましたが終わってみれば、貴重な勉強をさせて貰えた感じですね。
早くDVD鑑賞してみたいです。
(製造元は近所なので直接受け取り出来てしまうのであります)
今度はワーグナーがメインになるとか、マーラーの別の交響曲になるとか…まだ噂だけですが…。
投稿者 エスカルゴ : 2006年10月16日 17:55
いらっしゃいまし〜。深夜というより、早朝なんですな私には。この時間しかパソコン触れないからさ。DVDは頼まなかった私ですが、見てみたい気はします。基本的に「記録にのこす」ことが嫌いなもので・・・。三澤さんのアプローチは、すごく新鮮で勉強になりましたね。
投稿者 kayo : 2006年10月19日 05:25