<クリュニー中世博物館・後半>

 彩色豊かな男女の人物像は両手のしぐさで何かを表しているようだ、シュミットの「中世のみぶり」の研究からは得るところが大きいだろう。

 しかもこれらの像は個性があるだけでなく独立している(画像21左)すなわち建物の付属物ではないということ。

 ロマネスク的なものからの逸脱が感じられる。

 制作年度を確認しなかったのはうかつだった。

 修道院か教会かで使われた木製の椅子は座り心地がいかにも悪そうだ、これなら居眠りも妨げられるだろう(画像27)。

 またそのほか、実物の写本がガラスのケースに入れられた状態でめくられるようになっている(画像29)さすがに彩色豊かであるが、描かれた人物像には個性なく稚拙である(Iidaさん文字どおりに受け取らないでね)。

 ステンドグラスの1室がある。真っ暗な室内に佇み、展示された数多くの作品からの光の渦に身を晒すと幻想の世界に引き込まれそうである(画像8ー10)。

 

 

 中世の人々はまさしくこうして法悦の世界に身を任せていたに違いない。我に返り細かく観察して見るとステンドグラスには後代に行われた修復の為であろうか、数多くのナンバーリングがしてある。中には美しい人物像の顔の部分にはっきりと31の番号が書き込まれている(画像11)。

 どうやらガラスに直接書き入れたようで傷になっている。何とももったいない。

1999/7/22 by Hiroshi